私たち「認定愛の光こども園」は、次なる保育活動を行い教育目標を達成しようとしています。
キリスト教保育
キリスト教でもっとも大切な教えは
私たちの命を創ってくださった神様を愛することと、
人と人とが愛し合うことです。
私たち人間は一人とも完全な人はいません。自分を見つめると足りないところや、欠けているところばかりです。しかし神様はそんな私たちであっても、受け入れ、許し、忍耐し愛してくださっています。その喜ばしい恵みに満たされているからこそ神様の愛に応えて私たちは初めて互いに愛し合えるのです。 認定愛の光こども園の教師たちも神様に受けいれられ、満たされている喜びから、こどもたち一人一人を忍耐し、見守り、その成長にたずさわることに努めています。 神様が忍耐し、待ってくださる存在であるように、私たち教師、そして教会の信徒が一つとなって、幼い子どもたちを心から迎える、そのような「キリスト教保育」を愛の光こども園では続けています。
教会礼拝
0歳児から5歳児までそれぞれの学年ごとに、隣接する飯盛野教会礼拝堂にて牧師先生から神様のお話を聴き、祈り、賛美をする時を大切に守っています。木造の礼拝堂の小窓から漏れ聞こえてくる小鳥のさえずりを聞きながら、静かに神様の存在を感じ、手を組んで目を閉じて祈る時を守っています。
自然を感じ、感性を育む保育
愛の光こども園は、自然溢れる森の中のこども園です。 園庭は3000㎡の広さがあり、その中には、ビオトープや樹齢90年程のモミの木やエノキ・クヌギ・ヤマモモ・イチョウなど約25種類の樹木や動植物たちと、子ども達は一日中遊びながら自然を体験しています。子ども達にとって「豊かな遊び」こそ「学び」の基礎となります。
心を耕し、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を育てる遊びを、今こそ子ども達に還元するべく、日々保育しております。
ビオトープ(園庭の自然環境)
本園のビオトープは、造園業者だけでなく、園児の保護者有志の方々にも手伝って頂き創り上げられました。
2007年には、財団法人日本生態系協会より「全国学校ビオトープ・コンクール2007-目がかがやいてるね、ビオトープ-」に於いて、栄えある銀賞を頂きました。園児たちは水辺に集い、四季折々に触れられる生き物を手にとって感じることができる愛の光こども園の自慢のひとつです。
絵本を楽しみ慈しむ保育
私たちは絵本の読み聞かせを通して、子どもとのわくわくする心の触れ合いの時を大切にしています。子どもにとって読み聞かせは、保育教諭・保護者からの愛の体験であると考えています。
園児一人一人に、毎月福音館書店より発行される月間絵本が、大好きな担任の先生から渡されます。毎日日替わりで自分の名前の入った月間絵本を、担任の先生に読んでもらいます。
また園では、3世代にもわたって読み継がれてきた絵本を蔵書しています。時に応じて、保育教諭が絵本をクラスに持ち出し、子どもたちに読み聞かせています。またその絵本を使っての絵本表現遊びを行っています。こども園は表現力豊かな子どもの育成を目指しています。
(新約聖書マルコによる福音書4章より)
「ほかの種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。』そして、「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われた。
(日本放送出版協会発行 松居 直 書「絵本のよろこび」より)
絵本は、子どもの内に“良い土地”を耕すことに深くかかわっている。“感じる”ことこそ良い土地を耕す力です。~絵本とは、言葉の湧き出てくる世界です。絵本は子どもに生きている歓びを感じさせ、生きる力を与えます。同時に、大人をも生きかえらせてくれる言葉の泉です。~絵本の読み手である大人は、絵本の中に表現されている最高の言葉を、自分の声で自分のものとして語ることができ、その歓びや楽しみや美しさが大きければ大きいほど、その絵本体験は聴き手のなかに生涯残りつづけ、語りつづけます。それこそがお母さんの読んでくれた絵本、お父さんの読んでくれた絵本、先生が読んでくれた絵本の真髄です。
主体的な遊びを大切にした保育
愛の光こども園は、子ども達が園生活を送るうえで、以下の3点を大切にした教育・保育を進めています。
☆【基本的信頼感を持つ:アタッチメント】
子ども達自身を温かく見つめ愛情をもって保育を進めます。
子どもは赤ちゃん時代から、ありのままの自分を温かく受け止めてくれる大人がいることで、自分の気持ちをコントロールして、自発的に物事に取り組むようになります。
☆【多様で夢中になれる遊び体験からの学び:アクティブ・ラーニング】
子ども達が夢中になって遊ぶ時間を大切にする保育を進めます。
子どもが夢中になる時「あそび」は豊かな「学び」となります。夢中で遊んでいる子は、実は「問い」を持っていたり、「探求」したりといった「学び」を実践しているのです。これが「アクティブ・ラーニング」です。
☆【あと伸びする力を育てる:大切なことは目に見えにくい】
子ども達の将来を見つめて、一人一人を大切にする保育を進めます。
何かに熱中・集中して取り組む姿勢、自分の気持ちをコントロールできること、他者とうまくコミュニケーションできること、自分を大事に思えることを育みます。その成果は、すぐにではなく、後になって出てくる「あと伸びする力」となるます。
言葉の説明
1.「アタッチメント」とは、発達心理学では、保護者と子どもとの間に形成される愛情のことを言います。
2.「あと伸びする力」とは、「非認知能力=社会情動的スキル」である、主体的・対話的に学んでいく力(アクティブ・ラーニング)、やり抜く力と言った、小学校以降の学びの場だけではなく、生きていくうえで重要な力となるあらゆるよい資質を備えています。
3.「主体的」とは、「自分の意志で行動する様」を意味します。他の人から強制されるのでなく、自ら状況に応じた判断を行い、自分の意思で行動することを指しています。